今回は趣向を変えて、以前私がTwitterに投稿した、いわゆる「Twitter小説」を一部、とりまとめました。
このブログ「砂糖信仰」は少女をテーマにした小説を投稿すると銘打っていますが、それほど砂糖信仰砂糖信仰していない小説なので、ご了承下さい。
ちなみに新しい小説を公開できていないので、お茶を濁す目的で投稿しています。
「月がありませんね」「年がら年中、子は産まれますからね」「でも、電照菊は、今晩も綺麗です」「年がら年中、人は死にますからね。」 #twnovel
— 女子高生風タチバナさん (@Tachibanashi) 6月 12, 2012
恋して胸が破裂して周りの人を巻き込んだその爆発は100万の死者を出して私は捕まったけれどおかげで恋のドキドキは収まりました。 #twnovel
— 女子高生風タチバナさん (@Tachibanashi) 6月 15, 2012
恵まれない子どもたちに寄付をお願いします。寄付金に応じて助けることのできる子どもの数が変わります。助かった子どもの数は専用アプリをダウンロードすれば分かります。助けた子どもはあなたの持ち札として使えます。強い子どもたちを育て、子どもたちを戦わせましょう。 #twnovel
— 女子高生風タチバナさん (@Tachibanashi) 6月 16, 2012
破れたジーンズを直してやると、破れているのがよかったのにと言われた。シャツのシミを抜くと、それが味だったのにと言われた。一年前に別れた彼女との話だ。昨日、久しぶりに会った。関係を修復しようと思ったが、答えは分かっていたので言うのはやめておいた。 #twnovel
— 女子高生風タチバナさん (@Tachibanashi) 6月 16, 2012
耳が聞けなくなって久しい。友人も身内もおらず、かつての貯金を潰しながら細々と生活している。家からは出ない。テレビなんかもない。ある時突然、耳に音が戻った。人の歓声が外から聞こえた。歓声に混じりこんな声が聞こえてきた。「ああ、ついに世界に音が戻った!」 #twnovel
— 女子高生風タチバナさん (@Tachibanashi) 6月 17, 2012
「ウォーリーをさがせ!」をお父さんに買って貰った。お父さんは「ウォーリーが見つかったら帰ってくるよ」と言って旅に出た。あれから10年経ったがお父さんは帰ってこない。全部みつけたのに…。最後のページがお父さんに破かれていたと知ったのは、それから10年後のことだ。 #twnovel
— 女子高生風タチバナさん (@Tachibanashi) 6月 18, 2012
私はこれから飛行機事故で死ぬ。このメモは最後の言葉だ。強い衝撃に備えろというが、もう無理だろう。愛する妻へ、そして家族へ。これで最後だ。爆弾は尾翼にある。もう一分もしないうちに爆発する。きっと誰もが事故だ思うような落ち方をする。このメモも燃えるので証拠は残らん。 #twnovel
— 女子高生風タチバナさん (@Tachibanashi) 6月 22, 2012
車好きの男がいた。車輪のついた乗り物ならだいたい好きで、無茶な走り方ばかりしていた。そんな無茶な走り方のせいで、ある時ひどい事故をおこした、彼は下半身不随になった。絶望した彼だったが、これから毎日二輪の車に乗れるので、そんな絶望はすぐに忘れてしまった。 #twnovel
— 女子高生風タチバナさん (@Tachibanashi) 6月 22, 2012
家が貧しく、九つのころ自転車を盗んだ。これがあればどこにでもいけると思った。天に昇る気持ちだった。十六でハーレーを、二十歳になってキャデラックを盗んだ。そして今日、セスナを盗んだ。これで本当に天に昇れると思ったが、うまく操縦できない。私はその足で地獄へ向かった。 #twnovel
— 女子高生風タチバナさん (@Tachibanashi) 7月 11, 2012
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花、走れば桜、屈めば柳、髪の乱れる桃の花、仰げば向日葵、見つめて躑躅、笑う姿は薔薇の花、恋して朝顔、敗れて紫陽花、道に馨し金木犀。 #twnovel
— 女子高生風タチバナさん (@Tachibanashi) 7月 11, 2012
空から女の子が落ちてきた。受け止められるかと手を伸ばすが受け止められず僕も女の子も死んだ。天国で神様が「君は咄嗟に女の子を助けようとしたから、チャンスをあげよう」と言った。今度は僕が落ちてくる予定なので、どなたかよろしくお願いします。 #twnovel
— 女子高生風タチバナさん (@Tachibanashi) 7月 21, 2012
戦争を忘れてはいけない! 人類は戦争を忘れないために記念日を作り、祈る。大きなテロ、小さな戦争、あらゆる不幸を人類は記念日にした。しかし数千年後、そこには毎日祈ってばかりの人々の姿があった。もはや祈りは生活の一部だったので、人々は戦争のことも忘れてしまった。 #twnovel
— 女子高生風タチバナさん (@Tachibanashi) 9月 8, 2012
こうして見返すと、なんだか飛行機事故のお話が多いですね。
「立てば芍薬~」が砂糖信仰的で、個人的にはお気に入りです。
今回はTwitter小説でお茶を濁しましたが、間もなく新しいお茶にお取り替えしますので、今しばらくお待ち下さい。
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